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現役掃除屋店長の徒然日記「大理石の掃除について考える。」

沖縄には、米軍基地があり、軍人さん向けの賃貸物件が、多くあります。
そのほとんどが、かなり広くうらやましいかぎりです。
昨日入った物件も外人住宅で、7LDK、約50坪の広さでした。

作業箇所は、ダイニングキッチンの床。天然の大理石です。
床の状態としては、なぜか化学床用の樹脂ワックスが塗られていて大理石本来の輝きがワックスによって封じ込められている状態です。
退去後の清掃のたびにワックスが塗られていたのか、表面は荒れ、ひび割れも多く可哀想な床でした。

さあ、どうしようかな?       〜続く。



さて、どうしたものか?

天然石は、大変デリケートで洗剤の選定を誤ると取り返しのつかないことになってしまいます。
出来れば洗剤は使わずにワックスを剥がしたい。

しかし、そもそもなんで大理石に樹脂ワックスなんて塗ったのでしょうか?
この物件は、掃除仲間の手伝いで入ったので良くはわからないけど、考えられるのは、
1.以前住んでいたアメリカ人がテカテカ好きだから自分で塗った?
2.これまでのハウスクリーニング業者が管理会社に頼まれていやいやながら?
3.これまでのハウスクリーニング業者が何も知らないアホだから?
たぶん、さんばn......いやいや言うまい。

最初は、三枚刃を使い手作業でキズをつけないよう慎重に.....。
  って、1時間でやっと1uかよっっ。
トータルで15uは、あるのでこのままでは埒があきません。
ポリッシャーに赤パッドを装着し水を大量に出しながら剥がすことに変更。
石のつなぎ目に多少残ったワックスは、また手作業で。
何とか表面のワックスを剥がし(内部に入り込んだワックスは無理でした。やりようあるのかな?)

ワックスを剥がした後は、やはり保護してあげたいので、保護剤を塗りました。
高価な保護剤を使いたくない時に重宝している日本スタンさんのラスターWAXです。
カーワックスのような半ねりタイプのやつで石材全般に使えます。
ぬりぬりして30秒後に乾いたウエスで擦り拭き。
その後、バフ掛けすると、より光沢がアップするようですが、あいにくそんなマシンありません。
パッド台にバスタオルをかましバフもどきで仕上げ、光沢をアップさせました。
少しは、きれいになったかな?



今日も懲りずに、大理石に関する話。

急な見積もり依頼で、またまた外人住宅に行ってきました。
依頼内容は、大理石の研磨。

オーナーさんの話によると、
1.築3年で入居時はテカテカだった床がかなりくすんでいる。
2.普段の退去後のハウスクリーニングは、シルバー人材センターへ委託しているが、高価な大理石のため床清掃に関しては、専門の業者に依頼したい。
3.しかし、いくつかのハウスクリーニング業者へ問い合わせをしたが、大理石はできないと言われ続けて、やっと出来ると言う業者に見積もりを依頼したらキッチンスペース(1坪弱)で10000円の見積もりだったとのこと。
床面積は、約40坪。 その半分は大理石とのこと。と、言うことは20万円以上には、なると言うことになります。
以上をふまえて、現場マンションに行くと..........。 〜続く。



現場に行くと〜。

玄関部分は、ポテチーノ。廊下、LDK部分は、レジンテラゾー(人造大理石)。
で、やはり樹脂ワックスが塗られていました。
3年間の生活でワックスが少しだけ残っている状態。
おそらく、新築引渡し時に業者さんがワックスを塗ったのでしょう。
たしかに、艶は無く、くすんだ印象ですが、ダイヤモンドで研磨する必要性は感じられません。

1枚だけ洗浄し保護剤を塗って状態を見てもらいましたが、仕上りは、それで十分だということでその内容で見積もりを出してきました。
作業時間は、2人で4時間くらいでしょうか。
ダイヤモンドで研磨をするともっと光沢は出るでしょう。その際は、私は、3工程で済ませます。
しかし、レジンテラゾーは、大理石を樹脂で固めているので部分的に硬さが違い、研磨をすると光沢に差が出ます。
20万の業者は、そのことは、伝えていなかったようです。

仮にオーナーさんが、ダイヤモンドでの研磨を希望されても、私ならそこまで高く見積もりはしません。時間はかかっても2人で6時間くらいです。

20万の業者さんの噂は、ちょこちょこ聞いたことがありました。おそらく、プロの掃除屋さんではなく、研磨屋さんなのでしょう。
研磨をして高い金額をとる。
光沢をあげるだけなら、そんなに高くするべきではありません。
お客様は、頻繁に頼めないし、ひどくなってから頼むと非常に高い。すると、依頼するお客様が減ってしまいます。
定期的に清掃を頼めば、いつもきれいで手入れも楽。金額も安く済む。
キズがひどかったり、光沢がほとんど無いような状態の場合は、メンテナンスも高くなりますが、光沢を定期的に戻すだけならそんなに高いものでは、ありません。



今日は、全国展開しているホテルチェーンのフロントの大理石の研磨でした。
依頼主は、「竣工後1年でこの状態は無いんじゃないの?」とかなりご立腹の様子。
下からの染みと、歩行頻度の高い部分の磨耗で光沢が低くなっています。
予算の関係で今回は、ダイヤモンドの研磨のみでした。

一番ひどい箇所の研磨を8工程で仕上げました。
表面の研磨は、いい感じですが、染みに関しては、今ひとつでした。
今回は、予算が合わなかったので、染み抜きは行っていませんが、場合によっては、染み抜きをしないときれいに見えない場合もあります。

今回の茶色の部分は、おそらく下地からしみ出てきた汚れでしょうね。
このような汚れを防ぐには、施工の段階で、天然石専用の保護剤を施工することをお勧めします。
最初に、ある程度の金額を覚悟することで、その後何年もきれいに保てるのであれば、安いものだと思います。保護剤は、数社で扱っています。

施工業者が、良心的だといいですね。
どれくらいの期間この状態が保てるのか、この状態を維持するのに、年間どれくらいメンテナンスの金額がかかるのかを知らせてくれる業者さんは、信頼できると思います。
その点を最初に聞いておくのも重要でしょうね。
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